念のため最初に断っておきたい。タイトルに付けた“やばい”は、いい意味での“やばい”だ。そんな言葉が思わず出てしまったのは、「待たせたね。こいつが、未来だ……」というせりふから始まるCMでおなじみ、日産自動車の新型「スカイライン」に試乗してのことだ。

 スカイラインは、「プロパイロット2.0」と呼ぶ運転支援機能を搭載しているのが特徴だ。目玉は、なんと言っても「高速道路上の同一車線内での手放し(ハンズオフ)」と「車線変更支援」だ。前方を注視していることなどの条件はあるが、ステアリングから手を放しての走行が可能になる(図1)。

 この機能を体験してみると、それはまさに“未来”だった。未来の自動車運転の在り方の1つを示してくれるものだと、筆者は感じたのだ。

図1 スカイラインの運転支援機能で手放し運転
日産自動車の新型「スカイライン」に搭載した運転支援機能を試す筆者。前方を注視するなどの条件があるが、手放しでの運転が可能だ。(撮影:日経 xTECH)
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 2019年5月、日産はプロパイロット2.0の技術を発表。高速道路の同一車線内で、手放しでの運転が可能になることを様々なメディアが一斉に報じた(関連記事:「日産のプロパイロット2.0、ナビ連動で車線変更や追い越しを支援」)。そのときは正直、「手を離す必要はあるのだろうか」と筆者は疑問に思っていた。理由は2つある。

 1つは、「手を放して何をするのか」という点だ。プロパイロット2.0は「レベル2」の運転支援機能だ。走行中にステアリングから手を放すことができても、前方を注視している必要がある。つまり、手を放せたからといっても本を読めるわけではなく、ましてや寝ることなどはできない。

 もう1つは、「運転の操作を安心してシステムに委ねられるのか」という不安だ。筆者は、マニュアルトランスミッション(MT)車を所有し、たまの休みには高速道路を経由して箱根などの山道を走行したりするのが好きな部類の人間だ。自分なりの走り方というか、運転の癖があるためか、他の人が運転する車に同乗すると自分の運転との違いに少し緊張してしまう。ましてや、システムが運転を制御するのに、違和感を感じることがないだろうかといった心配があった。

 だが、これらの疑念は試乗体験とともに吹き飛んだ。

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