予想通りと言うべきなのか。それでも現実になると、消費者の1人として非常に腹が立つ。

 スタートトゥデイ(2018年10月1日に社名をZOZOに変更予定)が8月27日、新商品の「ビジネススーツ」と「ドレスシャツ」のセットの出荷を約1カ月延期すると、筆者に通達してきた。

 筆者の商品発送予定日は当初、8月14~28日になっていた。お盆休みが明けたころには真新しいスーツとシャツが届く、と楽しみにしていた。

 ところが発送締め切り前日の27日になっても、スタートトゥデイが運営するネット通販サイト「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」からは何の連絡も来ない。この段階で嫌な予感がしていた。

 同日の午後6時。ZOZOTOWNカスタマーサポートセンターから1通のメールが送られてきた。このとき、都心は局地的な激しい雷雨。家路を急ぐ人で、駅はごった返していた。筆者も帰宅途中だったが、メールが来たのに気づき、思わず次の駅で電車を飛び降りてしまった。そしてじっくり読み始めた。

 【お詫び】のタイトルを見た瞬間、内容は想像できた。やはり、筆者のスーツとシャツは納期が遅れるという。しかも変更後の発送予定日は、2018年9月22~29日。丸々1カ月、遅れることになる。注文したのが7月3日なので、商品が届くまでに3カ月かかるのが確実になった(ちなみに8月30日朝時点でZOZOTOWNのスマホアプリが表示している発送予定日は8月14~28日のままであり、変更が反映されていない)。

 スタートトゥデイが2018年に参入したPB(プライベートブランド)商品である「ZOZO(ゾゾ)」の販売。その目玉の1つが、ビジネススーツとドレスシャツだ。無料で配布している採寸スーツ「ZOZOSUIT(ゾゾスーツ)」を着て自分の体型をスマートフォンのアプリで測り、データをスタートトゥデイに送る。するとピッタリサイズのスーツとシャツが届くというのが最大の売り物だ。しかもお試し価格はセットで2万4800円と安い。

 背が小さく、体に合うスーツやシャツを見つけるのが難しいという悩みを抱えてきた筆者は「待ってました」と言わんばかりに、発売当日に注文した。

筆者が発売初日の7月3日に注文したビジネススーツとドレスシャツ。8月28日までの納期は、最長で9月29日まで延期された
[画像のクリックで拡大表示]

 この記者の眼でも過去2回、これまでの経緯を詳細に書いてきた。

 オーダーメードのスーツとシャツが割安に手に入る。筆者の期待は大きかった。だが見事に裏切られた。

 筆者だけではない。8月時点では「まだ誰にもスーツとシャツのセットをお届けできていない状況。最も早いお客様で、9月8~15日の出荷予定で案内している」と、28日にスタートトゥデイの広報が筆者に説明した。

 とはいえ、スタートトゥデイは顧客である筆者らとの納期の約束を一度破ったわけで、「(筆者の場合は)9月29日までには必ず届く」とは、もはや言い切れない。

 納期が遅れれば、季節も変わる。生地を自分で選べない現状では、納期によって、袖を通したときのスーツやシャツの着心地や気分は変わってくるだろう。季節商品である洋服で、納期遅延は本来、ご法度である。

この先は会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら