筆者は自分の衣料品を買いに行くのが嫌いだ。理由は、体形が日本人女性としては“標準”ではないからだ。「平成26年度体力・運動能力調査結果」(文部科学省)を基にした「身長偏差値チェッカー」「体重偏差値チェッカー」というWebサイトで調べたところ、筆者の同年齢女性における身長偏差値は69.0、体重偏差値は78.2だった1)

1)身長偏差値チェッカー http://statresearch.jp/BMI/index.html、体重偏差値チェッカー http://statresearch.jp/BMI/weight.html。ちなみに性別を男性に切り替えると偏差値は身長が44.9、体重が49.0になった。身長と体重に限れば、中年男性の標準的な体形に近いようだ。

 服を店頭で探そうとしても、筆者が着用できる服はめったにお目にかからない2)。そこで頼りたくなるのが、ロングテールに強いネット通販である。店頭よりは大きなサイズが用意されており、とりあえず大きめを選んでおけば着用はできる。そのため、服だけでなく下着もネット通販で買うことが増えてきた。

2)筆者の体重偏差値を見て「減量すればいいのでは?」と思う読者もいるだろう。筆者も長らくそう思っていたのだが、長男出産後に体調不良で激やせしBMIでいう低体重になってもユニクロのLサイズのストレッチパンツが履けず、自分でも驚いた。どうやら骨格の時点で日本人女性の標準的な太さではないようだ。

 が、この方法ではうまくいかないのがブラジャー(ブラ)だ。ブラは“大きめ”では用をなさないため、カップサイズやアンダーバストなどでサイズが細分化されており、そもそもぴったりなものを探すのは難しい。そのうえ、体重の増減や成長・加齢により、合うものがどんどん変わる。そのため、一般的にぴったりなブラを選ぶには正確な計測とフィッティング(試着)が必要とされている。

 筆者の場合は、そこにサイズ展開・在庫の有無が絡む。もともと胸元は寂しいタイプで加齢とともにどんどん寂しくなっている感が否めない。中身が足りないのか、カップが浮く場合が増えているのだ。最近は中年太りで軽度肥満に突入しており、胴回りはどんどん太くなっている。つまり小さいカップサイズに対してアンダーバストが大きく、市販品としてますます数が少ない組み合わせのサイズになりつつある。店舗で計測・試着したとしても、自分のサイズの製品がそこにあるかどうかはかなり疑わしい。

 どうしたものかと思っていたところ、気になるサービスが登場した。3Dボディースキャナーを使って計測をしてくれるという「ワコール3D smart & try(スマート・アンド・トライ)」だ(同店舗オープンに関するプレスリリース、関連記事「3Dスキャナーで全身を採寸、ワコールの最先端店舗に記者が潜入」)。3Dボディースキャナーを使って5秒で体の周径や体積を計測、合った下着をお薦めしてくれるという。筆者の頭の中では、とりあえず5秒計測すれば自分にびったりのサイズ・形状のブラが次々と表示され、ネット通販でサッと選んで購入する、という図式が思い浮かんだ。まさに筆者の悩みを解決してくれる救世主ではないか。急きょ、東急プラザ表参道原宿に入る店舗にカウンセリングの予約をして行ってみた。

東急プラザ表参道原宿内にある「ワコール3D smart & try」店舗
2019年5月30日にオープンした(写真:ワコールのプレスリリース)
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