楽天は2019年10月、携帯電話事業に参入する。久しぶりの新規参入とあって、料金などの面でNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの既存キャリアとの違いを打ち出せるかどうかに注目が集まっている。そんな楽天の携帯参入の遠因とされるのが、3年前のドコモと楽天の「幻の握手」であることはあまり知られていない。

 2016年春、楽天の三木谷浩史会長兼社長はドコモの加藤薰社長(当時、現相談役)や吉沢和弘副社長(現社長)らと向かい合っていた。ポイントなどに関する提携の方針を確認するためだ。

楽天の三木谷浩史会長兼社長
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 提携の大枠はこうだ。ドコモは2015年12月に共通ポイント事業に参入したばかりで、加盟店の開拓に苦戦していた。ドコモは楽天の営業網を活用して加盟店を開拓したり、両社のポイントを交換したりする構想を描いていたとされる。

 しかし、この提携は幻に終わる。ドコモが単独で共通ポイントを強化する方針に徐々に転換したためだ。「あの時、ドコモと楽天が手を組んでいたら、楽天が携帯電話事業に参入することはなかったのではないか」と振り返る関係者もいる。

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