筆者はタブレットを愛用している。電車の中のように時間やスペースの余裕がないときはスマートフォン(スマホ)で情報を見るが、カフェのような余裕のある環境ではタブレットを使うことが多い。家に帰ると、基本的にほぼタブレットしか使っていない。

 タブレットを使う一番の理由は、その画面の大きさだ。老眼気味の目には、文字は少しでも大きい方がいいし、拡大しても多くの情報を表示してくれるタブレットのほうがストレスが少ないのだ。

先行きが暗いAndroidタブレット

 いわゆるタブレットとして最初に登場したのは、2010年に米アップルが発売した「iPad」だ。その後、iPadシリーズに加え、米グーグルの「Nexus 7」など、Androidを搭載したタブレットが次々とを発売するなど、タブレットのブームと呼ばれる時代が3~4年ほど続いた。

 だが、タブレットの黄金期は長くは続かなかった。タブレット市場は徐々に頭打ちになり、調査会社であるIDCのレポートによると2015年から前年割れの状態が続いている。

 このため、特にAndroidのタブレットは、韓国のサムスン電子、中国のファーウェイやレノボといった一部メーカーだけが、開発や生産を続けている状態だ。国産では、ソニーを見ると2015年と4年も前に出たXperia Z4 Tabletが最新というお寒い状況である。量販店に行ってもスマホばかりで、タブレットを探すのは一苦労だ。

 そして、ついにこの6月には米グーグルが自社製のタブレットについて開発を終了すると正式に発表する事態にまでなった。最後のタブレットとなった昨年末に発表した「Pixel Slate」は、結局は日本では未発売のまま終わってしまいそうだ。

テコ入れに乗り出したiPad

 Androidタブレットの将来が暗いならば、必然的にiPadに期待せざるを得ない。幸いなことに、グーグルと対照的に、アップルは2019年に入ってからiPadの本格的な強化に乗り出しているように見える。

 まず2019年3月末に、アップルはiPad AirとiPad miniの新モデルを発売。前者は2014年のiPad Air 2以来、後者は2015年のiPad mini 4以来となる数年ぶりのモデルチェンジとなる。

 これら新モデルの追加で、今のiPadは12.9インチと11インチのiPad Pro、10.5インチのiPad Pro、9.7インチのiPad、7.9インチのiPad miniとサイズ違いで5モデルもラインアップを用意していることになる。これは、製品ラインアップを絞り込んで在庫を抑えるアップルとしては非常に珍しいことだ。

 ハードウエアのラインアップを充実させるのと並行して、6月に開催された開発者会議「WWDC」では、iPad専用の新OS「iPadOS」も発表した。このiPadOSはパブリックベータ版が公開され、2019年秋には正式に一般向けに提供される予定だ。

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