デスクワークの多い仕事では、常日ごろから運動不足が気になる。そのため、定期的にフィットネスジムに通っているという人も少なくないだろう。しかし、人によっては、フィットネスジムに通うのはとてもハードルが高い。情けないことだが、筆者もその1人である。

 例えば、平日は残業で夜遅く家に帰ってきたら、もう一度わざわざ家を出る気力が無い。休日は別件で外出の予定があるので、フィットネスジムに行く時間が無い。そもそも運動嫌いな人はフィットネスジムに行くという考えさえ持たないだろう。そんな私でも、毎日運動を続けられるようになった“魔法の道具”がある。それがVR(Virtual Reality)だ。

 筆者は、何を隠そう「VRオタク」である。2014年に「Oculus Rift DK2」を購入して以降、これまでに多くのVR用ヘッドマウントディスプレー(HMD)を購入して使用してきた。自らゲームを開発したこともある。自宅にあるHMDの数は10台を超え、既に全部を使い続けることが困難な状況にある。

 もちろん、2019年5月に発売されたばかりの「Oculus Quest」も購入済みだ。大手通販サイトAmazon.co.jpでの注文分が入荷未定となり、慌ててOculus公式ストアから購入するというトラブルもあったが、今では愛用品になっている。このHMDは従来とは異なり、パソコン(PC)などの外部機器に接続せずに単体で使える「スタンドアローン型」が特徴で、VR業界で大きな話題になった製品だ。

米オキュラスVR(Oculus VR)のVR用HMD「Oculus Quest」
単体で動作するスタンドアローン型で、価格は4万9800円(税込み)から。写真は本体(左)とコントローラー(右)で、どちらもヨー/ピッチ/ロールの3軸の回転に加えて、3方向(X軸とY軸、Z軸)の直線移動(の距離)を検出する(追跡する)「6DoF(Degrees of Freedom)」に対応する。(撮影:スタジオキャスパー)
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 話を戻すと、筆者は運動不足を気にしてはいるものの、フィットネスジムに通えていないグループの1人だ。編集部の“わがままボディ”ことM記者には劣るが、ふくよかな体形を自覚している。週に1~2回フィットネスジムに通う努力をしていた時期もあったが、時間が無いなどと自分に言い訳をしてやめてしまった。

 なんとか運動せずに運動不足を解消したい――。この明らかに矛盾した要求をかなえるために目を付けたのが、VRゲームである。同じようにVR好きな知人が、Oculus Questを使ってダイエットを始めていたので、ならば筆者も挑戦してみようと考えた。期間はひとまず2週間を目標に、続けることを第一に意識した。

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