筆者が、時間を大量に浪費する行動の1つが買い物だ。大した差の無い商品の二者択一に数時間かけることは珍しくない。

 先日、ネットの書き込みで偶然見かけた「穴無しベルト」が無性に欲しくなった。買い物によく利用するのは、ネット通販の「Amazon(アマゾン)」。

 Amazonには、数十種類の穴無しベルトが販売されていた。このときも、購入ボタンをポチっとするまでに1時間以上もかけてしまった。

 筆者がAmazonで買い物をするときに時間がかかるのは、“レビューのレビュー”をするからだ。「不正レビュー」や「サクラレビュー」と呼ばれる、商品を評価せずに無条件で5段階評価の5つ星を付けたレビューが多く、これらを除外した真のレビューを拾い読みして、購入するかどうかを決めている。この作業に数十分から1時間ほどかかる。

 穴無しベルトを買ってから数日後、あるサイトで「レビュー探偵」というスマホアプリを見つけた。Amazonの不正レビューを見つけ出し、商品ごとにレビュー全体の信頼度や真の総合評価を表示するというものだ。しかもレビュー探偵は、わずか1、2分でその結果を表示するという。

 穴無しベルトで筆者が行ったレビューのレビューと、レビュー探偵の分析結果に大きな差が無ければ、このアプリを使って筆者の買い物時間は大きく短縮できる。もし違いがあったとしても、アプリの仕組みが筆者の考え方と同調していれば、分析結果を参考にして時間の短縮につながるかもしれない。

 ただレビュー探偵については、公式ページでも詳細な仕組みを明らかにしていない。そこで、アプリ作者のスタジオゴロリンさんに連絡を取って、直接お会いした。

 ゴロリンさんにレビュー探偵の開発秘話や仕組みを解説してもらった。そもそもAmazonの不正レビューとは何なのかといったことから、順番に説明していこう。

テレビショッピングで話題になった穴無しベルト

 まず不正レビューについて説明する前に、きっかけになった穴無しベルトを簡単に説明しよう。

 穴無しベルトは、2017年ごろからテレビショッピングの番組などで紹介されて話題になった商品だ。

 長さを調整するために穴を使わないタイプの腰ベルトで、ベルトの裏面に埋め込まれたレールにバックルを引っかけて長さを固定するようになっている。レールの突起は細かく並んでいるので、食事後などにバックルを軽く持ち上げてカチッカチッと動かせばベルトの長さを少しだけ伸ばすといった使い方が可能だ。

筆者が購入した穴無しベルト
1カ月以上、かなりの頻度で使っているが表面にキズはほとんど無い。裏面のレールにバックルをひっかける構造。バックルはピン式のように見えるが、ピンは無い

 ベルト穴を使うピン式のベルトは、ピンを差し込む穴が大きくなったり、よく留める場所のベルト表面が傷んだりしやすい。穴がある程度の間隔で並んでいるので、少しだけ伸ばしたり縮めたりといった使い方もできない。穴無しベルトはこれらの欠点をすべてカバーできる。

 こういった宣伝文句に乗せられて、筆者は購入を決断した。

この先は会員の登録が必要です。今なら有料会員(月額プラン)が2020年1月末まで無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら