マツダが、高級路線に舵(かじ)を切る。2019年5月に、FR(前部エンジン・後輪駆動)用プラットフォーム(PF)と直列6気筒エンジンを投入すると正式に発表した。

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マツダが2017年の東京モーターショーで発表したコンセプト車。FRらしい外観である。(撮影:日経 xTECH)

 FRと直6の組み合わせといえば、ドイツBMWの“伝統芸”。マツダの究極の目標は、BMWに匹敵するブランド価値にまで高めることだと言えよう。

 ただ、高級路線を目指しながら低空飛行のブランドは多い。身近なところでは、日産自動車の「インフィニティ(Infiniti)」やホンダの「アキュラ(Acura)」がそう映る。

 日産やホンダに比べて規模で劣るマツダが高級路線を目指すのは、普通に考えれば無謀な挑戦である。世界シェアが2%に満たないマツダが、埋没しないために高級路線を目指す気持ちは理解できるし、応援したくなるものの、私自身は懐疑的に見ていた。

 周囲の記者や自動車ジャーナリストと話すと、私の見方に近い人が多い気がするし、読者の多くもそう見るのではないだろうか。

 ところが最近、割と説得力のある正反対の意見に出会った。自動車調査会社大手の英IHS Automotiveの予測である。自動車関連の予測ではトップクラスの存在になったIHSだが、慎重な予測が多いだけに、マツダに対する肯定的な見方に正直なところ驚いた。

どんどんFRに置き換わる

 マツダの高級路線の成否を判断する指標の1つが、これから投入するFRの新PFがどれだけ売れるのか、である。

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