あの「セグウェイ」を覚えているだろうか。米国の発明家ディーン・ケーメン氏が中心になって開発した、電動立ち乗り2輪車だ。初代が発売された2000年初頭には「革命的な製品」とメディアで大きな話題になったが、価格などがネックになり普及に至っていない。

セグウェイを用いた公道での実証実験の様子
(撮影:日経 xTECH)
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 筆者はその “超簡易版”とも言えるパーソナルモビリティー製品を持っている。定価は5万9400円(税込)と安くないが、衝動買いをしてしまったのだ。製品名は「E-Skate Segway Drift W1」(以下、Segway Drift)。米セグウェイ(Segway)を買収した、中国セグウェイ・ナインボット(Segway-Ninebot)の製品である。

 Segway Driftは一見、大きな靴のようだ。ローラースケートのようにその上に乗って移動する。最高速度は時速12kmと結構速い。約10度の傾斜まで上れる。足を固定しない、「電動ローラースケート」のようなモノだ。

「E-Skate Segway Drift W1」
重さは片足で約3.5kg、両足合わせて約7kg。本体の大きさは横幅約32cm、奥行き約29cm、高さ約12cm(撮影:日経 xTECH)
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 乗りこなせるようになると、世界が変わる。Segway Driftの高さ約12cmの分だけ背が高くなるので見える景色が違うというのもあるが、驚いたのは、人間の基本動作である「歩く」という行為がどれだけ大変だったかを思い知らされたことだ。Segway Driftに乗っていれば、足を少し傾けるだけで力を入れずに移動できる。乗り始めはふくらはぎやすねが痛くなることもあるが、慣れてしまえば歩くよりも楽だ。

 従来のセグウェイと大きく異なるのは、左右の足で別々に操ることだ。それぞれに幅広で大きなタイヤが1つずつあり、足を前後へ体重移動させて走行する。具体的には、つま先に体重をかければ前へ進み、かかとに体重をかければ後ろへ進む。右足と左足で逆向きに体重をかければ、その場でスピンもできる。

Segway Drift走行中の様子
左右独立していてコンパクトなSegway Driftは走行時に小回りがきく。(撮影:日経 xTECH)
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 技術的には、バランスを取るための姿勢制御システムが優れている。電源を入れると、“デバイス”が下の写真のように自立して勝手にバランスを取ってくれる。タイヤが1つしかないにもかかわらず、倒れない。このシステムのおかげで走行時にバランスを崩すことはほとんど無く、安定性が高いので安心して乗り回せる。

Segway Driftは電源を入れると自立する
(撮影:日経 xTECH)
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自立したSegway Driftを真横から見た様子
(撮影:日経 xTECH)
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