2018年5月12日の夜、インターネット通販サイトの楽天市場で、人気の超小型ノートPC「GPD Pocket」を注文した。7インチのモニターで重さ約480グラム。ポケットに入るコンパクトさが売りで、以前から欲しかった。楽天市場で検索すると、出品中は8店舗あった。そして最安値の5万8800円(税込み)に釣られて遂に買ってしまった。ところが、これが全てのトラブルの始まりだった。

Windowsが起動しない

 5月14日、帰宅すると商品が届いていた。あまりの早さに驚いたが、口コミを見ると注文したA社は配送の早さに定評があった。千葉県内にある数千坪の倉庫から、注文があるとすぐに配送を始めるそうだ。

 帰宅したのが遅かったので、翌日会社に持って行き、自席で商品を開封した。早速本体を取り出して電源をつなぐと、何だかとても熱い。ファンの音もとにかくうるさい。心配になって画面を開くと、再起動を求めるメッセージが出ていた。しかし何度再起動してもWindowsは立ち上がらない。それどころか、異常を知らせるブルースクリーンしか表示されなくなってしまった。

ブルースクリーンしか表示されなくなったGPD Pocket
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 洒落でなく筆者も青くなり、PCに詳しい同僚のY記者とT記者に見てもらった。2人ともGPD Pocketの所有者である。するとしばらくして返ってきた言葉は「初期不良ですね」。え?今度は頭が真っ白になった。

 動揺をよそにY記者は続ける。「BIOSの設定を変えて試しましたがダメでした。交換ですね」。なんて不幸な巡りあわせだ。筆者は早速、購入したA社にメールした。正常な商品と交換してもらうためだ。

「返品・交換はできません」

 ところが「初期不良のようです。交換手続きはどうすればよいですか」といった趣旨のメールを送ると、想定外のメールが返ってきた。書かれていたのは開封後の返品は認められないこと、そして初期不良は当店ではなくメーカーに直接連絡してほしいという内容だった。メーカーが初期不良と認めた場合に限り、A社が交換に応じるという。その際は、初期不良を認定したメーカーの担当者名、電話番号、日時を連絡の上、商品を返送するよう指示された。

 皆さんはどう思うだろうか。はっきり言って筆者は怒りを覚えた。なぜ初期不良品をつかまされた被害者が、わざわざメーカーに商品を配送して確認を求める必要があるのか。使用中の不具合ではなく、あくまで初期不良である。販売店にある正常品の在庫と交換してくれれば済む話だ。A社にその不満をぶつけると、サイトに掲載されている初期不良ガイドラインの文面をコピペしたメールが送られてきた。心ないチャットボットが相手なのか。

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