日ごろからFinTechを追いかけている筆者だが、実は子どもの頃の趣味はコイン収集だった。なので、実は「平成最後」や「令和初」の元号が刻印されたコインの存在が気になって仕方ない。

 造幣局は、特殊技術で表面に光沢があり模様も浮きでている「プルーフ貨幣セット」を毎年売りだしている。「平成31年」の刻印入りバージョンは5万セットの販売に対して約14万4000の申し込みがあり、抽選になった。そろそろ抽選結果が電話かはがきで届くというので、気が気でない。

 たった7日間で終わった「昭和64年」の場合、1円玉は約1億1000万枚、5円玉は約6700万枚、10円玉は約7400万枚と、当時の平均的な年間生産量の10分の1ほどしか生産されなかった。50円玉と100円玉に至ってはゼロ枚だった。

 近年は電子マネーの普及もあり、貨幣の発行枚数は減少している。平成31年は約4カ月続いたものの、1円玉と5円玉は昭和64年版よりレア度は高いコインになりそうだ。なんとか手に入れたいものである。

 ちなみに令和元年のコインは、金型の製作に2カ月半程度かかるとのこと。500円玉と100円玉から生産を開始し、1円玉まで出そろうのは10月ごろになる見通しのようだ。こちらをいち早く入手したいと、コレクター心がくすぐられている。

もう全国でわずか2865件しかない

 お金にまつわる事業で、昭和から平成、そして令和にかけて激変した業種の一つが、「古物営業」や「質屋営業」だろう。

 前者に関して言えば、元々リサイクルショップのような古物商は街中に存在していたが、1990年(平成2年)に登場したブックオフによって古本流通の形が激変。インターネット革命の波に乗って1999年(平成11年)にスタートした「Yahoo!オークション」(現ヤフオク!)によって、様々な物品の個人間取引が可能になった。さらに最近は「メルカリ」「ラクマ」に代表されるスマートフォンサービスの登場で、個人間取引はグンと手軽になっている。

 一方、質屋についてはどうか。警察庁生活安全局生活安全企画課の統計によると、2017年に営業許可を受けている質屋の数は全国でわずか2865件。前年から147件が廃業したという。

 鎌倉時代に起源があるとされ、「質屋蔵」など落語の演目になるほど庶民の生活に根付いていた質屋。1960年代には2万件以上あったというが、60年の間に8割も規模が縮小したのは、消費者金融やカードローンなど借金の手段が多様化したために他ならない。最近ちょっと気になって質屋の今の姿を知るべくいくつかの街を歩いてみたが、なかなか見つけられなかった。電柱の看板では相変わらず目にするのだが…。

 質屋に変わる存在として昨今勢いを増しているのが、中国アリババグループの「芝麻信用」に代表されるような、個人の日常生活のあらゆる情報を分析してはじき出す信用スコアリングに基づいて融資するサービスである。流行が日本にも流れ込み、普及の兆しが出てきている。

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