世の中には、数多くのプログラミング言語が存在する。Wikipediaの「プログラミング言語一覧」というページには300以上の言語が列挙されている。現在よく使われている言語に絞っても10や20はあるだろう。

 C言語やJavaといった言語の名前を知っている人は多いかもしれない。少し詳しい人なら、JavaとJavaScriptは名前こそ似ているものの全く異なる言語だということも知っているはずだ。

 そうした中で、とかく「死んだ」とか「オワコン(終わったコンテンツという意味)」と言われがちな言語がある。オブジェクト指向言語の一種である「Ruby」だ。

 2017年には「The death of Ruby?」という海外の記事が話題になった。Rubyの人気が以前よりも落ちているのではないかという記事だ。根拠にしていたのは、プログラミング言語別の求人数のランキングや米国電気電子技術者協会(IEEE)が公表しているプログラミング言語の人気ランキングでRubyの順位が落ちたことだった。

 Rubyがよく死んだことにされることは、Rubyの生みの親であるまつもとゆきひろ氏も気にしているようだ。最近、同氏がTwitterに以下のような書き込みをしているのを見かけた。

「Lispは死んだ」とか「Smalltalkは死んだ」とか言われないのに、今でもそれよりも遥かに広く使われているRubyが「死んだ」と言われるのは、その人気と裾野の広さによるものだ(と思うことにしよう)

(まつもとゆきひろ氏の2019年3月11日のツイートより引用)

Rubyの人気を支えるRails

 「Rubyは死んだ」は大げさだが、確かに以前のようにもてはやされている感じはしなくなった。プログラミング言語には一種のはやり廃りのようなものがある。最近の風潮を見ていると、RubyよりもPythonの存在感が増しているように感じる。

 記者としては、「Rubyは古い、これからはPythonだ!」といったタイトルのコラムを書いて炎上させ、Webページのアクセス数を稼ぎたいという誘惑に駆られることもある。あまりに浅薄なタイトルなので、思いとどまっているが。

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