筆者は自他ともに認める鉄道マニアだ。それと“矛盾”するようだが、実はにわかにモータースポーツにはまっている。きっかけは2018年6月に静岡県小山町の富士スピードウェイで開催された「富士24時間レース」だった。

2018年6月に富士山麓の富士スピードウェイで開催された「富士24時間レース」
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 それまでサーキットに行ったことはなかったが、日本国内では10年ぶり、富士では50年ぶりに開催される24時間レースということで、じかに見たいと思った。

 行ってみると、その非日常的な空間に魅了された。富士山が間近に見えるサーキットをごう音を鳴らしてレーシングカーが走る。スタートから24時間が近づくにつれて、タイヤや部品の消耗が進む。マシントラブルが多発し、疲労したドライバーのミスも増える。ピットワークでトラブルを手際良くカバーしたり、他のドライバーのミスに乗じて追い越そうとするクルマ同士の駆け引きも見ものだった。

 結局、2018年は合計4回サーキットで観戦した。現地でピット裏を歩いていると、各チームのスタッフがパソコンやタブレットに向かっているのが気になった。どうやら、データを見ながら情勢を分析しているようだ。ドライバーのハンドルさばきやクルマのチューニングも気になるが、IT記者としては、やはりパソコンで何をしているかが知りたくなってしまう。

実はモータースポーツと縁が深いIT業界

 自動車業界だけではなく、IT業界もモータースポーツに様々な形で関与している。そのうちの1社であるアビームコンサルティングに取材を申し込んだ。

 自動車レースには複数のカテゴリーがあるが、アビームは国内の「スーパーフォーミュラ(SF)」カテゴリーでリアルレーシングというチームを、北米の「NTTインディカー・シリーズ(Indy)」でレイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLL)というチームを支援している。金銭的なスポンサーであるだけでなく、データ分析を含む技術支援をしている。

「全日本スーパーフォーミュラ選手権」でアビームコンサルティングが支援するリアルレーシングの車両
(出所:リアルレーシング)
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 RLLのドライバーは佐藤琢磨選手。インディカー・シリーズの中でも最も有名な「インディ500」で2017年に日本人として初めて優勝したことでも知られるトップドライバーだ。

北米「NTTインディカー・シリーズ」に参戦する佐藤琢磨選手
(出所:アビームコンサルティング)
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