米アップル(Apple)がiPhoneの旧機種の動作速度を意図的に落としていたとされる「iPhoneの速度抑制問題」。バッテリー劣化によるiPhoneの予期しないシャットダウンの頻発を防ぐのが狙いとされている。この問題に対してどう考えるべきなのか。あるいはアップル製品にからむトラブルにどう対処したのか。識者に語ってもらった。

 アップルが旧型のiPhoneの性能を意図的に落としていた「iPhone速度抑制問題」または「iPhoneバッテリー問題」などと呼ばれる事態が発覚したとき、「そういうことだったのか」と謎が解けた思いがした。息子に譲ったiPhoneで思い当たる出来事があったからだ。今回の問題にまつわる個人的な体験談と、アップルに対する思いを述べていきたい。

息子のiPhone 6sが突然シャットダウン

 話は今から1年と少し前、2016年末に遡る。当時、筆者はiPhone 7を使い始めており、それまで使っていたiPhone 6sを息子に譲っていた。あるとき息子からこんな訴えがあった。表示を見ると30%ぐらいバッテリーが残っているはずなのに電源が切れるという。ケーブルをつないで充電を始めると起動するが、やはり30%ぐらい残っているとのこと。何度も発生しているようだ。

突然のシャットダウンが頻発した息子のiPhone 6s。モバイルバッテリーを使っているとシャットダウンしないと得意げだった
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 アップルもこの現象を認めて2016年11月30日、「iPhone 6sが突然シャットダウンする問題に対するプログラム」を開始し、対象となる機種のバッテリーを無償交換すると発表した

ごく一部のiPhone 6sが突然シャットダウンする(電源がオフになる)場合があることが判明しました。これは安全性に関わる問題ではありません。この問題の影響が確認されているのは、2015年9月から10月までの間に製造され、シリアル番号が特定の範囲内にあるiPhone 6sのみです。

 息子のiPhone 6sも該当するシリアル番号だったので、すぐに手続きを始めるように勧めた。だが修理にどのぐらいの時間がかかるかわからないのが気に入らないらしく、なかなか修理に出さないでいた。そうしているうちに突然シャットダウンする問題は頻発しなくなったという。

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