米アップル(Apple)がiPhoneの旧機種の動作速度を意図的に落としていたとされる「iPhoneの速度抑制問題」。バッテリー劣化によるiPhoneの予期しないシャットダウンの頻発を防ぐのが狙いとされている。この問題に対してどう考えるべきなのか。あるいはアップル製品にからむトラブルにどう対処したのか。識者に語ってもらった。

 みなさん、モバイルしていますか? コラム「モバイルライフ応援日記」を連載している伊藤浩一です。

 新製品が出るたびに世間を賑わしているiPhoneですが、今回は衝撃的なニュースが世界中に流れました。バッテリーが劣化したiPhoneの動作速度を遅くするという機能がiOSに含まれていたというのです。米アップルの説明によれば、バッテリー劣化による突然の電源断対策で、端末動作速度を制御する機能で電源断を防ぐということです。

 ユーザーのために端末速度を遅くするとアップルは説明していますが、怒りを覚えたユーザーも多いことでしょう。しかしそこには、予兆があったような気がします。

「買い替えを促進する意図」は以前から感じていた

 iPhoneはひんぱんにOSがアップデートされます。セキュリティ強化やバグフィクスのために必要であることは分かるのですが、このアップデートに懐疑的なユーザーもいました。アップデートにより端末の動作速度を遅くして、新機種への買い替えを促進しているのではないかという疑問です。

筆者所有のiPhone SE。2016年3月の発売から2年が経ち、バッテリー劣化が心配な機種だ
(撮影:伊藤 浩一)
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 古い機種はCPUの世代も古く、最新OSで遅くなるのは仕方がないことかもしれません。しかしそこには、ハードがOSに追い付かなくなるだけではなく、買い替えを促進する意図も含まれているのではないかというのは常に感じていることです。

 これは今回のiPhoneだけではなく、MacBookを使っていても感じていたことです。筆者自身も、OSをアップデートするたびに遅くなるため、初期化して戻すと快適になるということが度々ありました。OSをアップデートしないで使うというのは、ネットワークに接続する端末ではあり得ないことですが、アップデートが降ってくるたびに適用して端末速度が遅くなるのではないかと、不安を常に感じながらMacBookを使ってきました。

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