スズキが2017年12月に発売したクロスオーバータイプの新型小型車「クロスビー」。2015年初めにクロスビーの開発責任者に就いた髙橋正志は、「ハスラーをそのまま大きくしたクルマにはしない」と宣言して開発をスタートさせた。大ヒットを記録した軽自動車「ハスラー」との“距離感”を探り続けた2年半だった。

 開発の起点は2013年冬。髙橋は「東京モーターショー」で説明員として会場に立っていた。アシスタントチーフエンジニアの立場で開発に携わっていたハスラーのお披露目の場である。

 「これの小型車って出ないんですか」――。ハスラーの説明員として来場者の方々と話をする中で、何度もこんな声をもらった。発売した後も、ハスラーの小型車を望む声が、お客様相談室や営業現場などから絶えず上がっていた。

 こうした要望を受けて、開発の先行検討が始まりました。可能性として、どういったことができるかを議論してきました。

髙橋正志氏
スズキ四輪商品第一部チーフエンジニア(写真:おおさきこーへい)
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 スズキは過去、「ワゴンRワイド」のように軽自動車をベースに拡幅した小型車を展開してきた。だが、「○○ワイド」や「○○プラス」として企画した車両は、同社の中で“苦い経験”として刻まれている。教訓だ。

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