熱間等方圧加圧法(HIP)処理など、金属の熱処理や加工を手掛ける中堅メーカーの金属技研(本社東京)。現在同社は、中国で事業拡大を図っている。その武器は、地元企業に比べて圧倒的な強みを持つHIP技術だ。中国法人である坂上金属技研(蘇州)総経理の寺奥拓史氏に、中国事業の狙いと現状を聞いた。(聞き手は吉田 勝)

――中国進出の狙いと現在の役割について教えてください。

寺奥 拓史(てらおく・たくじ)
1990年3月、東北大学工学部原子核工学科卒業。同年4月に石川島播磨重工業(現IHI)に入社し、高速増殖炉の機器設計開発に従事。2005年、金属技研に入社。技術本部テクニカルセンターに所属し、J-PARCなどの加速器機器の設計・製造に従事、2013年に神奈川工場工場長に就任。2016年から現職。
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 航空機部品の熱処理需要拡大を見越して中国に進出しました。2010年に法人登記し、2012年から本格稼働を開始しました。かねて日本の金属技研では中国の鋳造業者などからのHIP処理依頼が増えていたのに加え、世界的に航空機産業の伸長が見込まれていたからです。

 操業開始当初の設備は真空熱処理炉だけでしたが、2013年に最初のHIP装置を導入しています。現在、高さ2mと同3mの2つのHIP装置が稼働しており、これが今の中国工場の事業の柱です。

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