新型「リーフ」を分解調査する本連載――。前回は2018年2月1~6日に開催された分解展示会までを報告した(関連記事)。今回は、リーフの駆動力を生み出すLiイオン2次電池パックについて紹介する。

 リーフの電池パックは、初代リーフからの伝統である密閉構造の自然空冷方式を採用している。日産自動車が放熱性に優れるラミネート型セルを採用し、強制空冷や水冷といったアクティブな装置を必要としない電池パックを実現させた自信作である(図1)。

図1 新型「リーフ」の電池パック。密閉構造で自然空冷方式を採用している
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 今回の電池セルと電池モジュールを製造するのは、日産自動車とNECの合弁会社のオートモーティブエナジーサプライ(AESC)だ。AESCは2007年の設立以来、ラミネート型セルに特化し、初代リーフから電池セルやモジュールを供給してきた。

 だが、AESCは中国の投資ファンドであるGSRキャピタルに売却されることになった。日産自動車は次世代電池の研究開発に注力し、電池セルやモジュールは自前ではなく、メガサプライヤーなどから調達する方針に切り替える。そのため、今後の日産自動車の電動車両には、韓国LG Chem社やパナソニックの電池モジュールの採用比率が高まることになるだろう。

 他の電池メーカーの電池モジュールは、実車への搭載において冷却装置を必要としているものがほとんどだ。今回の新型リーフに搭載されたAESC製の電池モジュールは、自然空冷方式の集大成といえるものになるかもしれない*1)

*1 日産自動車は、全固体電池開発ベンチャーへの出資(関連記事)や、すべてを樹脂で構成できるLiイオン2次電池の開発(関連記事)など進めており、自然空冷方式の電池パックの搭載を継続できる可能性はあるとみられる

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