関西の未来を読み解く記事も

 インフラの維持管理に関しては、点検は一通り進んだものの、補修は思うように進んでいません。国土交通省が2019年8月9日に発表した集計結果でも、1巡目の定期点検で「予防保全段階」と判定された道路橋のうち、既に修繕に着手済みのものは、3%しかありませんでした。

 コストを抑えつつ、合理的にインフラを維持管理するには、異常が軽微な段階で予防保全を進めていくことが肝要です。しかし、多くのインフラ管理者は、劣化などの程度がより重いインフラを手当てするので手いっぱい。効率的な維持管理のサイクルをまだ確立できていないのが実情です、

 特集記事では、点検2巡目の期間において、効果的な補修を進めていく手掛かりを探っています。具体的な取り組みの内容は、特集記事で確認していただければ幸いです。

 老朽インフラの補修という観点では、人気コラムのズームアップにも注目してください。「丸2年通行止めでアーチ以外全交換」と題する記事で、堂島大橋の改良事業を取り上げています。同橋は大阪・中之島に架かる1927年に完成したアーチ橋です。アーチリブを残し、床組みや床版を全面的に取り換える珍しい工事を詳しくリポートしました。

 日経コンストラクション8月26日号では、ズームアップのほかにも関西に着目した記事を用意しました。新連載の「KANSAI 2025」というコラムです。

日経コンストラクション2019年8月26日号のKANSAI 2025「うねるコンクリート、上下2層で分岐・合流」(資料:日経コンストラクション)
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 2025年に大阪・関西万博の開催が決まるなど、都市開発の動きが活発になりつつある関西エリアの風景を追いかけていきます。初回は阪急電鉄京都線の淡路駅周辺で進められている高架化の事業です。そびえ立つ巨大なコンクリート塊の迫力を感じていただけるかと思います。

 最近の日経コンストラクションでは、海外の話題にも注力しています。今号も、トピックス「巨大シールド事故が泥沼訴訟に」を掲載しています。米国で巨大シールド機が掘進不能になったトラブルが、法廷闘争に至った状況を、様々な資料を読み解いたうえで解説しました。

 今知っておきたい情報が盛りだくさんの日経コンストラクション2019年8月26日号。どうぞお見逃しなく。

出典:日経コンストラクション、2019年8月26日号
記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。