日経コンストラクションでは、「成績80点の取り方」という連載が好評です。発注者が受注者の工事や業務の取り組みを評価して点数を付けた事例のうち、高得点のケースを紹介しているコラムです。

 このように、公共事業の世界では通常、発注者が受注者を点数付けしてその仕事ぶりを評価しています。工事代金や業務委託費を支払うという立場を考えれば、採点する側とされる側の立場の違いは当たり前なのかもしれません。

 しかし、発注者の仕事ぶりを評価することも大切だと考えます。自らの積算ミスが理由であるにもかかわらず、受注者に契約解除を求めたり、契約金額の減額を求めたり――。そんな発注者のお粗末な事例が全国で散見されています。本来、契約では受発注者が対等な関係にあるべきですが、そのようにはなっていないのです。

 こうした行為がまかり通る一因は、受注者側から発注者を評価する仕組みがないからではないでしょうか。

 そんな考えに基づき、日経コンストラクションでは2019年8月12日号の特集として、「受注者が採点、発注者ランキング2019」を企画しました。取り引きのあった各種発注機関を、受注者が評価する大規模調査を実施して集計。受注者の評価を「見える化」しました。

日経コンストラクション2019年8月12日号の特集「受注者が採点、発注者ランキング2019」(資料:日経コンストラクション)
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 調査では、複数の質問項目を基に、「受注者を見る目」「頭の軟らかさ」「基礎技術力」「コミュニケーション力」「働き方改革の取り組み」の5つの評価軸に分けて点数化。さらに総合点もはじき出しました。