日経コンストラクション2019年7月8日号の特集「設計・施工を刷新する建設3Dプリンター」は、未来を見据えた技術を取り上げました。国内ではまだ一部の大手建設会社などが研究を進めている段階にすぎない建設用の3Dプリンターです。

日経コンストラクション2019年7月8日号の特集「設計・施工を刷新する建設3Dプリンター」(資料:日経コンストラクション)
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 現状の日本国内の建設分野における3Dプリンターの活用状況は、都市や建物の模型を作成するというレベルにとどまります。ところが、海外では数年ほど前から、住宅や建築、橋といった大型構造物を3Dプリンターで建設する試みが、着々と進んでいます。

 法制度をはじめとする制約があり、国内の建設現場での実践的な投入はまだ少し先になるかもしれません。しかし、日経コンストラクションでは建設産業の5年、10年先を見据えたときに、この技術は無視できないと考え、今の段階で特集記事としてお伝えすることにしました。

 3Dプリンターは建設のデジタル化の実現において、非常に重要な鍵を握っています。設計時に作製した3次元データを、機械による施工にそのまま生かせるからです。

 既に土工では、重機を自動化する研究開発が着実に進んでいます。ところが、土工と同じように建設工事で大きな割合を占めるコンクリート工事における自動化の技術開発は、土工に比べて見劣りしている状況です。