看過できない建設コンサルの知名度の低さ

 今回独自に実施した調査で最も気になったのは、準大手クラスと呼ばれる建設会社や大手建設コンサルタント会社の知名度の低さです。建設コンサルタント会社に至っては、最大手クラスでも一般の人の認知度が1割を割り込む状況でした。

 これでは、建設コンサルタント会社が社会で担っている役割を知ってもらうことは難しい。建設コンサルタント業界の業務に対する理解が進まなければ、この先の人材確保に大きな影を落とすのではないかと心配です。業界のことは業界団体に任せておくという姿勢ではなく、個々の企業や個々の働き手が、自らの仕事を社会に発信していくことがより強く求められています。

 5月13日号では、タンカーが関西国際空港に至る連絡橋に衝突した後の復旧工事を、特別リポート「早期復旧に利いた30年前の施工計画」で紹介しています。復旧工事に至るまでの過程や復旧の進め方について、詳細に取材した結果を、迫力ある写真や分かりやすい図面と共に紹介しました。

 記事を読んでいただければ、建設時の情報がいかに大切であるかを感じていただけるでしょう。建設生産プロセスの合理化が進むなか、CIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)など、設計から維持管理まで継続的に使えるデータの重要性を示唆しています。

 さらに、この号では新連載、「クイズ 欠陥はどこだ」を始めました。初回は「安くなる工法変更がなぜ危険?」という問題を出題しました。ぜひ挑戦していただければと思います。

日経コンストラクション2019年5月13日号で掲載した新連載「クイズ 欠陥はどこだ」(資料:日経コンストラクション)
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出典:日経コンストラクション、2019年5月13日号
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