2018年6月18日、大阪府北部で最大震度6弱の強い揺れを伴う地震が発生しました。被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。

 土木構造物の被害こそ目立たなかったものの、ブロック塀の倒壊に伴って死者が出るなど、残念ながら重大な人的被害が発生しました。被害の状況や今後の地震対策のあり方について、引き続き、日経 xTECHのウェブサイトや日経コンストラクションの誌面で随時、お伝えしていきます。

 さて、日経コンストラクションでは毎年6月下旬に発行する号で、土木分野のICT(情報通信技術)活用に関する特集を掲載しています。i-Constructionによって土木のICT活用は飛躍的に進みましたが、なかでも最近、注目を集めているのがレーザースキャナー。相次ぐ基準の整備や技術開発の進展によって、i-Constructionの主役に躍り出ようとしています。そこで2018年6月25日号では、特集「建設ICT2018 レーザーに夢中!」を企画しました。

日経コンストラクション6月25日号特集「建設ICT2018 レーザーに夢中!」から
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 まだ実際にレーザースキャナーを手にしたことがないという方は、まずは特集冒頭の「トータルステーションと勝負!」のページをお読みください。ここに、レーザースキャナーの魅力が凝縮されています。

 記事では、レーザースキャナーとトータルステーション(TS)の“実力”を、インターチェンジ周辺の造成工事を舞台に比較した事例を紹介しています。結果、レーザースキャナーはTSに比べ、土量計算にかかる工数は半分以下、費用はやや少なくて済む、土量を正確にはじき出せる――など、レーザースキャナーの圧倒的な優位性が明らかになりました。また、レーザースキャナーにはいくつかの種類があり、現場の条件に応じて使い分けが必要な点なども、直感的に理解していただけます。きっと多くの方が「ちょっと使ってみたいな」と思うのではないでしょうか。

 ここ数年、建設現場ではドローンが爆発的に普及しました。手軽に購入できるうえ、「おもちゃ」的な使い方から本格的な測量まで、機種のスペックや操作者のスキルに応じて様々な使い方ができることが理由でしょう。

 それに対してレーザースキャナーは“プロ仕様”で価格が高く、取得したデータが大量になって処理にも手間がかかります。しかし、「一度使うとやめられない」と言う人も多いようで、生産性向上に及ぼす効果はドローン以上にも思えます。「価格破壊」の兆しも見え始め、現場の必需品になる日は近いかもしれません。

出典:日経コンストラクション、2018年6月25日号
記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。