2019年11月22日、パルコの旗艦店である新生「渋谷PARCO」がグランドオープンする。それに先立ち、同19日に開かれた報道陣向けの内覧会から、見どころを選んでお伝えする。

新生「渋谷PARCO」の外観(写真:日経アーキテクチュア)
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複数ある入り口の1つ(写真:日経アーキテクチュア)
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夜の渋谷PARCOはまた違って見える(写真:日経アーキテクチュア)
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 渋谷PARCOは15年12月に都市再生特別地区の決定を受け、市街地再開発事業として計画が進められてきた。そして渋谷の新しいシンボルとして生まれ変わった。19年は、1969年に「池袋PARCO」が開業してから、ちょうど50年を迎える節目の年に当たる。

 渋谷PARCOでまず目を引くのが、独特な建物の形だ。渋谷の特徴である坂道と建物の融合を目指すと共に、渋谷カルチャーを形成するクリエーターの「原石の集積」を、箱を複雑に積み上げた形で表現したという。

 建物の通路や階段はスペイン坂かららせん状に建物の外周に沿うように、商業施設が続く10階までぐるっとつなげた。パルコはこれを「立体街路(SPIRAL WALK/スパイラルウォーク)」と呼んでいる。

 内覧会の冒頭で会見したパルコの牧山浩三社長は「坂の途中に位置することを意識し、縦積みではなく、いびつな形をした建物をつくった。外遊回廊からしか入れないショップもある。『宝探し』のような感覚でこの場を楽しんでもらいたい。それが結果的に消費の提案や拡大につながればいい」と述べた。

内覧会で会見したパルコの牧山浩三社長(写真:日経アーキテクチュア)
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 現在渋谷では駅前周辺で、大規模な再開発が進んでいる。それに対して牧山社長は「人が集まることは非常にいいこと。そして渋谷の街の広がりを考えると、(駅前ではなく)渋谷PARCOの位置が『渋谷のへそ』と言える場所ではないか。渋谷に来たら駅前を見て終わりにするのではなく、渋谷PARCOまでは行かないといけないと思ってもらえるようにしたい」と持論を展開した。

 パルコは創業の原点である「インキュベーション(育成)」を、新生・渋谷PARCOで継続する。建物の設計・施工は竹中工務店、商業空間デザインの基本構想は英国のデザイン事務所Benoy(ベノイ)を起用した。

 建物は地下3階・地上19階。ビル全体の延べ面積は約6万4000m2で、そのうちの商業延べ面積は約4万2000m2ある。地下1階から地上9階と、10階の一部を商業エリアが占める。構造は、鉄骨(S)造と鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造、鉄筋コンクリート(RC)造の組み合わせだ。

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