東京都内の青山通り(国道246号)の遮熱性舗装(写真右)と一般的な舗装(写真:日経コンストラクション)
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 道路の遮熱性舗装は2020年の東京五輪でマラソン選手に快適な競技環境をもたらせるか――。道路関係以外の学識者から遮熱性舗装の効果に異議を唱える声が上がった。

 東京農業大学の樫村修生教授は19年8月30日、国土交通省や舗装業界の見解と異なる検証結果を発表した。夏の晴天の日中、遮熱性舗装の路面温度は通常の舗装よりも低いが、路上の気温は逆に高くなっていたという。

 太陽光に含まれる赤外線を反射する遮熱性舗装は、路面の温度上昇を抑えるので、暑さ対策に効果があるとされている。国交省と東京都は、東京五輪のマラソンコースとなる道路の全区間を遮熱性舗装にする方針だ。19年夏時点で延長約20kmのうち7割程度まで施工が済んでいる。

 樫村教授は医学博士で同大学国際食料情報学部に所属し、スポーツ科学や生理学を専攻する。熱中症の研究者として遮熱性舗装の効果に関心を抱き、路面の温度だけでなく人が立つ路上空間の環境温度も検証することにした。

 19年7月26日と8月8日の日中、東京都世田谷区にある東京農業大学のキャンパス内や学外の競技施設内の遮熱性舗装と通常の舗装でそれぞれ2時間30分にわたって路面温度と路上の気温を測定した。東京は両日とも晴天で、日中の最高気温は7月26日が33.1℃、8月8日が35.5℃だった。

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