川崎市殿町地区の再開発地区、キングスカイフロントから遠望した羽田連絡道路の建設現場。多摩川の河口付近に2基の河川内橋脚を据える鋼3径間連続鋼床版箱桁橋が中心だ。対岸にホテルなどを建設中の羽田空港跡地第2ゾーンと羽田空港国際線ターミナルがある。2019年8月25日撮影(写真:日経コンストラクション)
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 川崎市は多摩川河口部の対岸にある羽田空港(東京都大田区)に直結する羽田連絡道路を、東京五輪が始まる2020年7月までに開通させることを断念した。河口付近にあった想定を超える土砂の堆積など現場の悪条件で工事が遅れている。市が19年8月23日に明らかにした。

■羽田連絡道路は川崎市の再開発地区と羽田空港を結ぶ
(資料:川崎市)
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 羽田連絡道は、川崎市東端付近で整備が進む再開発地区「キングスカイフロント」と羽田空港を結ぶ延長840mの道路だ。多摩川河口部を渡る橋梁が全体の約7割を占める。事業主体は川崎市と東京都で、工事の発注などは市が担当している。

 五洋建設・日立造船・不動テトラ・横河ブリッジ・本間組・高田機工JVが上下部一体で設計・施工を受注した。契約上の工期は17年6月~21年3月だが、市は五輪前の開通を目指すようJVに求めていた。

 しかし、工事の遅延で開通目標を21年1月か2月ごろに延期。工事費は217億円から252億円に増額した。

■多摩川の土砂の堆積で工事が遅延
多摩川河口部の赤線で示した箇所に想定を超える土砂の堆積があった(資料:川崎市)
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 市などが9万3500m3と見込んでいた河口部の堆積土砂は、約2倍の18万8500m3に及んでいた。市は浚渫(しゅんせつ)工事の手間が増えたことを遅延の要因の1つに挙げている。

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