(写真:大上 祐史)
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 毎年約300万人が初詣に訪れる川崎市の川崎大師。参拝する人々を輸送するため、1899年に開業したのが現在の京浜急行電鉄大師線だ。京急川崎駅から川崎大師駅などを経て、小島新田駅までの約5kmを東西に結ぶ。沿線の工場跡地に建設された大規模マンションの住民や、臨海部の工業地帯に向かう通勤客の足となっている。

 大部分が地上を走る大師線は、大きな問題を抱えていた。踏切による渋滞の発生だ。川崎市は1993年、終点の小島新田駅を除く大師線のほぼ全区間を地下化して、計14カ所の踏切をなくす連続立体交差事業を都市計画決定した。

(資料:川崎市)
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 それから26年後の2019年3月、終点側から約1kmの区間について大師線初となる地下化がついに完成した。住宅密集地で線路の両側に広い工事用地を確保できなかったため、地上の線路に列車を通しながら真下を開削していく難工事だった。
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 工事のクライマックスとなる新旧の線路の切り替えに許された時間は、3月2日土曜日深夜の最終列車が通ってから翌3日日曜日の午前10時まで。緊迫した夜間工事に密着した。

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