東京都は2019年2月12日、2020年東京オリンピック・パラリンピックの競技会場となる6施設を報道陣に公開した。KYB免震偽装問題などへの対応を余儀なくされながらも、工事は予定通り進んでいることを強調した。都が公開した建設現場の進捗状況について、2回に分けてリポートする。

 前編では3つのアリーナを紹介する。それぞれ大空間を実現する屋根架構の工事手法に特徴がある。

南東側から見た「東京アクアティクスセンター」の施工現場。大屋根のリフトアップを2018年7月に終え、現在は観客席の鉄骨建て方などが進んでいる(写真:日経アーキテクチュア)

 1つ目は、辰巳の森海浜公園(東京都江東区)内に新設する水泳競技会場「東京アクアティクスセンター」。地組みした大屋根をワイヤで吊り上げる「リフトアップ工法」が採用されている。3回に分けて実施したリフトアップは18年7月に完了しており、現在は観客席の鉄骨の建て方工事やプールの躯体工事などが進んでいる。

 竣工は20年2月の予定で、1月末時点の工事の進捗率は金額ベース(以下の進捗率も同)で約55%だ。

 同センターは、地下1階・地上4階建てで、大会時の延べ面積は約6万5500m2、座席数は約1万5000席となる。基本設計は山下設計、丹下都市建築設計、アラップが手掛けた。実施設計と施工は大林組・東光電気工事・エルゴテック・東洋熱工業JVがそれぞれ担当している。

南東側から見た東京アクアティクスセンターの大会時のイメージ(2019年1月時点)。東京都江東区の辰巳の森海浜公園内に新設する(資料:東京都)
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2019年1月時点の大会時メインプールのイメージ(資料:東京都)
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