東京都港区竹芝地区で、東急不動産と鹿島が共同で進めるプロジェクト「竹芝地区開発計画」。最寄りのJR山手線浜松町駅などとの動線を確保するため、2018年7月7日から翌8日にかけての夜間、首都高都心環状線をまたぐ歩行者デッキの一括架設工事が実施された。都心の珍しい工事を写真とともに紹介する。

(写真:大上 祐史)
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 東急不動産と鹿島は共同で事業会社アルベログランデを設立して、竹芝地区を開発している。東京都が推進する「都有地を活用したまちづくりプロジェクト」の一環として行われるもので、国家戦略特別区域計画の特定事業にも認定されている。

 コンテンツ産業の育成や発展に資する機能を有した民間施設と都立産業貿易センターを、一体で整備する。併せて住宅棟も建設し、住環境のサポートや歩行者ネットワークの整備、防災対応力の強化といった周辺環境を向上させながら、新たな国際ビジネス拠点を創出する。2020年の開業に向け、16年5月に着工した。

 整備を進める歩行者デッキは、JR浜松町駅のほか、ゆりかもめ竹芝駅や竹芝ふ頭を結ぶ全長約500mのバリアフリーの通路だ。

(資料:アルベログランデ)
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 山手線や羽田空港へつながる浜松町駅エリアと、東京の海の玄関口である竹芝エリアをつなぐ架け橋となる。両方のエリアにおける人の往来を活発にして、街に新たなにぎわいを生み出す。

(資料:アルベログランデ)
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 歩行者デッキは浜松町駅と竹芝駅の間を通る首都高都心環状線の上空をまたぐ。ガラスで覆われているため、見晴らしの良い通路となる予定だ。

(資料:アルベログランデ)
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 今回のような工事は通常、事業会社であるアルベログランデが首都高速道路会社に工事を委託して、首都高速が建設会社に発注する。しかし、アルベログランデは首都高速に委託するのではなく、鹿島に直接、委託した。これは、歩行者デッキが首都高の上空のみならず、区道上も縦断して整備する必要があるからだ。

 7日午後10時から翌朝午前5時ごろまでの約7時間、首都高都心環状線の通行止めを実施した。万が一の事故を防ぎ、通行する車に対する安全に配慮して施工するためには、通行止めの必要があると判断した。

 7日午後10時ごろ、架設する歩行者デッキとクレーンの調整が進む。

(写真:大上 祐史)
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 歩行者デッキは千葉県内で製作し、架設現場まで搬送した。長さ約22.3m、幅約6m、重量は約51tだ。

(写真:大上 祐史)
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