大分県佐伯市を流れる清流・番匠(ばんじょう)川のほとりに、地域の原風景となっている人工構造物がある。1993年に完成した木造の大水車だ。2017年9月の増水で流木被害を受けた後、大改修を経て18年10月に再び回り始めた。改修に際し、市は大水車への愛着を育んでもらうことを目的に、様々なプロジェクトやワークショップに取り組んだ。

改修を終えた大水車を番匠川の上流側から見る。直径は18.18m(写真:イクマ サトシ)
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佐伯市の大水車は、逆落とし形式の動力水車だ。隣接する導水鉄塔から水受け部に水を落とし、その重さと勢いで1分間に2.5回転する(写真:イクマ サトシ)
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2017年の台風による流木被害で、水受け部が大幅に破損した(写真:佐伯市)
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 今回の改修では、大きく破損した車輪外周の水受け部を全て取り換えた。具体的には、外周部の側面となる「輪板」の他、輪板と組み合わせて水受け部を構成する「羽根板」や「裏板」などを一新した(プロジェクトの概要は「スギ材の新旧共演で大水車復活」を参照)。

大水車の一般図。野瀬建設の資料を基に日経コンストラクションが作成
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