前編「70年ぶりに復活した周遊船で琵琶湖疏水を行く」はこちら

中編「『疏水トンネル』で明治期にタイムスリップ!」はこちら

約70年ぶりに復活したびわ湖疏水船。滋賀県の大津から京都市の蹴上まで疏水の流れに沿って航行する下り便(写真:生田 将人)
[画像のクリックで拡大表示]

疏水に架かる橋を楽しむ

 四ノ宮の船だまりを出航してすぐ、「諸羽トンネル」を通過した。疏水船が通る4つのトンネルで唯一、昭和期に造られたものだ。乗船ガイドのアッキーこと松岡さんの話によれば、JR湖西線を通すために疏水の流れを付け替える必要が生じ、1970年にトンネルが新設された。新しいトンネルらしく坑口のデザインはシンプルだ。

1970年に完成した諸羽トンネルは520mの長さ(写真:大井 智子)
[画像のクリックで拡大表示]

 諸羽トンネルを抜けると、しばらくの間、疏水の左岸側に遊歩道が並行して続く。散策を楽しむ人たちが、手を振ってくれる。疏水の両護岸はお椀のようにゆるくカーブしており、すっぽり包まれたような安心感がある。水深は1.3m程度とかなり浅い。

 アッキーが、ふと「耳を澄ましてください」という。船がエンジン音を落として静かになると、どこからともなく水音が聞こえてくる。「皆さんの目には見えないが、実は水路の下に安祥寺川が流れている。疏水が川と立体交差している」とアッキーが解説してくれた。

この先は有料会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら