前編「2018年トンネルの旅」

中編「トンネルにちりばめた『五感』をくすぐるデザイン」

清津峡渓谷トンネルの入坑口近くで、オープニングの7月29日に開催した式典。写真左はあいさつする関口芳史十日町市長(写真:大井 智子)
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 7月29日にグランドオープンを迎えた清津峡渓谷トンネル。当日はトンネル内の小広場で式典が開かれた。

 十日町市の関口芳史市長は式典のあいさつで、「清津峡渓谷トンネルが生まれ変わった。今までにないにぎわいを地域に作り出せるものになると思う。パノラマステーションの景観は、本来そこにある自然の魅力をまさに芸術の力によってぐっと引き出す、すばらしいものとなった。新たに生まれた資源を地域の人たちに十分に活用してほしい」と述べた。

 トンネルの改修設計に関わったMAD Architects(マッド・アーキテクツ)のマ・ヤンソン共同代表も続いて、以下のようにあいさつをした。

 「トンネル入坑口近くのエントランス施設に足湯を設けた。トンネル終点のパノラマステーションには裸足で入ることのできる水盤がある。足湯や水盤には、トンネル内で湧き出た温泉水や沢の水を使っている。トンネルの旅の最初と最後に、大地の恵みと体がじかに触れ合うことで、清津峡の新しい良さを再発見できる。様々な人がそれぞれの感じ方で清津峡の良さを理解してもらう施設に育っていくことを願っている」(マ・ヤンソン共同代表)。

トンネル終点のパノラマステーションの水盤。渓谷を観賞するために、裸足で水に入って奥まで行く仕掛けにした(写真:大井 智子)
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 圧巻だったのは、地元の清津峡樽ばやし保存会による和太鼓の演奏だ。大勢の演者が一斉に樽太鼓をたたくと、迫力ある音がトンネル内に大きく響いていった。

式典では樽を使った「清津峡樽ばやし」演奏が披露された(写真:大井 智子)
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オープニングの式典後、朝早くから多くの人たちが清津峡渓谷トンネルに詰めかけた。「清津峡樽ばやし」はエントランス施設の前でも演奏していた(写真:大井 智子)
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