新潟県十日町市にある「清津峡渓谷トンネル」が、現代芸術を取り入れた空間へと生まれ変わり、今年7月にグランドオープンした。同県の越後妻有(えちごつまり)地域で7月29日から9月17日まで開催した「大地の芸術祭」の展示作品と位置付けられたこのトンネルは、人気を呼び、芸術祭の“顔”となった。会期終了後も来年1月中旬までは利用可能(1月中旬~3月末は冬季休業予定)で、多くの人を魅了し続けている。

清津峡渓谷トンネル終点からの展望。床に水盤を張った半円状の開口部から清津峡渓谷を見渡せる(写真:安川 千秋)
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グランドオープン前日にトンネルをじっくり見学する

 半円形の開口部から見える渓谷の眺めが水盤に映り込むことで、大きな円形の景色を浮かび上がらせている。壁面のステンレス板が屋外の緑をトンネル内へと引き込み、まるで壮大な絵画を見ているようだ──。

 新潟県十日町市がリニューアルした清津峡渓谷トンネルの終点に位置する、パノラマステーションだ。この夏、JRの駅のポスターなどにも採用された。印象的なシーンをトンネル内に映し出す。

 清津峡渓谷トンネルの改修設計は、中国を拠点とする建築事務所のMAD Architects(マッド・アーキテクツ)とグリーンシグマ(新潟市)による設計JVが担当した(プロジェクトの概要は「圧巻の渓谷美がもてなす『トンネルの旅』」を参照)。

 トンネル自体のリニューアルは4月に終わっていたが、その後、エントランス施設の新設などを経て、7月29日にグランドオープンの日を迎えた。ここでは、オープニングセレモニー当日の混雑を避けて、前日にじっくり見学した時の様子を基に「トンネル体験記」をお伝えする。

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