(写真:大上 祐史)
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 中部横断自動車道(中部横断道)のうち、静岡県と山梨県をつなぐ新清水JCT(ジャンクション)―富沢IC(インターチェンジ)間が2019年3月10日に開通した。新東名高速道路との接続点となる新清水JCTを開通直前にウオーキングできる最初で最後のイベントが催されたので、全容を余すことなくお伝えしたい。

 中部横断道は、静岡市を起点に山梨県甲斐市を経由して、長野県小諸市に至る延長132kmの高速自動車国道だ。全線開通すれば東名高速と新東名高速、中央道などが結ばれ、産業や観光の活性化など様々な効果が期待されている。

 今回の開通区間は急峻(きゅうしゅん)な地形にある。県境に位置する長さ約5kmの樽峠(たるとうげ)トンネルは、掘削した地山がトンネル内に向かってはらみ出す「押し出し性地山」の区間が存在したことで、工事が難航。掘削開始から4年3カ月をかけて、ようやく貫通にこぎ着けた。
(関連記事:難工事だった樽峠トンネルを歩く

(資料:国土交通省)
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 ウオーキングイベント「中部横断自動車道静岡県内区間開通記念 新清水ジャンクションを歩こう!」が開かれたのは2月17日。会場となった静岡市清水区吉原の新清水JCTには、事前に申し込んだ約2000人が集まった。静岡市と中部横断自動車道整備促進静岡県中部地域協議会が主催した。

 午前9時、静岡市消防音楽隊の演奏とともに開会式が始まった。

(写真:大上 祐史)
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 開会式は、地元小学生3人の司会で進む。静岡市の美濃部雄人副市長は「今回のイベントは大切な思い出になる。開通直前の道路を楽しんで歩いてほしい」と挨拶。続けてウオーキングのテープカットが行われた。

(写真:大上 祐史)
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 「初めのいーっぽ!」という元気な掛け声とともに、小学生や関係者など総勢約50人が一斉に第一歩を踏み出した。筆者が体験してきた高速道路のウオーキングイベントでは、これまでに見たことがないスタートだ。

(写真:大上 祐史)
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 開放されたA、B、Cの3コースを、午前9時から午後2時まで自由に歩くことができる。

  • Aコース:1.2km、新東名下り線から中部横断道へ向かうランプ
  • Bコース:1.0km、中部横断道から新東名下り線へ向かうランプ
  • Cコース:0.8km、中部横断道の本線
(資料:静岡市)
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 午前9時20分すぎ、中部横断道の本線に設けられたスタート地点から、参加者がおのおの好きなコースを選んで歩き始めた。

(写真:大上 祐史)
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