(写真:大上 祐史)
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 水防災の普及・啓発を目的に、子供を対象とした「洪水から街を守る仕事体験 in 荒川」が開催された。国土交通省関東地方整備局荒川下流河川事務所と、子供の職業・社会体験施設「キッザニア(KidZania)」による初の連携プログラムだ。

 夏から秋にかけて毎年、大雨による大きな被害が続く。2018年は「平成30年7月豪雨」により、河川の氾濫や土砂災害などの甚大な被害が西日本を中心とする全国に及んだ。

 こうした被害を最小限にとどめるためには、日常生活の中で備えることが必要だ。しかし、周辺地域の環境を把握し、家族や知人で非常時の行動をあらかじめ決めておく必要性は分かっていても、具体的に何をすべきか考える機会は少ないことが現実だろう。

 今回のプログラムでは、荒川周辺の洪水対策を題材にして、「水防災にどう取り組むか」を体験しながら学習する。1日を3回に分けて合計74人が参加。参加費は無料だ。

 2018年10月下旬、事前に応募していた小学3年生から中学3年生までの子供と保護者が、東京都北区にある荒川知水資料館「アモア」に集合した。荒川下流河川事務所と北区が共同で管理する施設だ。

(写真:大上 祐史)
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 プログラムは荒川下流河川事務所が主催し、キッザニアを企画・運営するKCJ GROUP(東京都中央区)が監修した。

 荒川下流河川事務所は「荒川の変化を観察し、生活する人の安全を支える」、「定期的な点検、維持管理をする」という役割を担っている。一方、キッザニアは子供だけが参加できる職業体験のテーマパークだ。国交省の仕事をキッザニアの「体験する」という仕組みで学ぶ連携プログラムになる。

 荒川下流河川事務所は、これまでも治水事業や水防災の意識向上を目指した広報活動をしてきた。今回、職業体験として実施できないかとキッザニアに相談し、実現に至った。荒川下流河川事務所で別途委託している広報啓発活動補助業務の一環として実施し、荒川下流河川事務所とキッザニアに直接の契約関係はない。

 参加する子供たちは、荒川下流河川事務所の新人職員という設定の下で仕事を体験する。いつ起こるか分からない自然災害について知り、対応するための仕事として洪水対策訓練を行う。また、職員として学んだ知識を基に、自分の身近で起こることを想定して「マイ・タイムライン(事前防災行動計画)」を作る。

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