一度に25m3ものコア材を満載して走ってきた重ダンプトラックが、ブルドーザーを横目に停車すると、後退しながら90度旋回。先にならし終えたコア材の上に勢いよく乗り上げると、荷台を引き起こした。

 ダンプが去ると、待機していたブルドーザーが動き出す。前後に往復しながら、ダンプから荷下ろしされたコア材を器用にならしていく。福岡県朝倉市で最盛期を迎えた小石原川ダム本体建設工事の一幕だ。
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自動ダンプと自動ブルドーザーによるロックフィルダムのコア材の盛り立て
(動画:大村 拓也)

 鹿島は2018年11月下旬、同社JVが施工する小石原川ダムの現場で、ロックフィルダムの遮水層となるコア材の盛り立てに必要な一連の作業を全て自動化してみせた。同社が提唱する汎用建機の自動化による次世代建設生産システム「A4CSEL(クワッドアクセル)」の開発の一環だ。

 現場には、コア材を運搬する自動ダンプ3台、コア材をならす自動ブルドーザー2台、ならしたコア材を転圧する自動振動ローラー2台を投入した。いずれの建機も運転席に人は座っていない。リモコンなどを使って、遠隔操作しているわけでもない。

 建機に対して人が行うのは、管制室から施工開始を指示するだけだ。ダンプへのコア材の積み込み以外は人の手を介さず、各建機が連動して自律的に動く。

ダム堤体上に設けた管制室。建機に施工開始を指示した後は、動きを監視するだけ(写真:大村 拓也)
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