(写真:大上 祐史)
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 中日本高速道路会社が2020年度に神奈川県の海老名南ジャンクション(JCT)から愛知県の豊田東JCTまで約250kmの開通を目指す新東名高速道路。東側に残る未開通区間のうち、東名高速道路の通行止めを伴う最後の夜間架設工事が18年11月中旬に実施された。静岡県御殿場市で新東名と東名が交差する御殿場JCTに橋桁を架ける。

御殿場JCTの位置。新東名は現在、御殿場JCT―豊田東JCT間が開通している。起点側は海老名南JCT―厚木南インターチェンジ(IC)間の約2kmが2018年1月に開通済み。続く厚木南IC―御殿場JCT間の約52kmは20年度までに段階的な開通を予定する(資料:中日本高速道路会社)
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 今回の御殿場JCTの工事では、東名の御殿場JCT―裾野IC間を4夜間、いずれも午後7時から翌午前7時まで通行止めにして、以下の3つの橋桁を架設した。全て東名の本線をまたぐ新東名の橋桁だ。

  • Cランプ第二橋 桁長:93m、重量:約516t
  • 新駒門東第二橋(本線 下り線) 桁長:95m、重量:約571t
  • 新駒門東第二橋(本線 上り線) 桁長:102m、重量:約658t

 各橋桁は東名高速道路の脇に設けた地組みヤードで組み立てる。その後は順次、多軸台車に載せて夜間通行止めにした東名の本線を通り、架設場所に近い待機ヤードまで運ぶ。待機ヤードはスペースが限られているため、仮置きできるのは1つの橋桁だけとなる。

(資料:中日本高速道路会社)
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  • 1夜間目(18年11月13日):Cランプ第二橋を多軸台車で地組みヤードから待機ヤードへ運搬
  • 2夜間目(同11月15日):Cランプ第二橋を多軸台車で所定の位置へ運搬して一括架設。新駒門東第二橋(本線 下り線)を多軸台車で地組みヤードから待機ヤードへ運搬
  • 3夜間目(同11月17日):新駒門東第二橋(本線 下り線)を多軸台車で所定の位置へ運搬して一括架設。新駒門東第二橋(本線 上り線)を多軸台車で地組みヤードから待機ヤードへ運搬
  • 4夜間目(同11月20日):新駒門東第二橋(本線 上り線)を多軸台車で所定の位置へ運搬して一括架設

 2夜間目と3夜間目は、多軸台車による橋桁の運搬と、先に運んでおいた橋桁の一括架設が同時に進行する。両日は現場見学会として、一般に見学場所が用意された。

 筆者は3夜間目に当たる18年11月17日、現地を訪れた。まずは、明るい時間帯に周辺の状況を確認してみる。

 最初に向かったのは、東名の本線に隣接する地組みヤードだ。3つの橋桁のうち、Cランプ第二橋の橋桁は一足早く架設を完了し、新駒門東第二橋(本線 下り線)の橋桁は待機ヤードへの搬出を終えている。

(写真:大上 祐史)
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 地組みヤードに残っているのは、新駒門東第二橋(本線 上り線)の橋桁だ。今夜中に待機ヤードへ運び出すため、多軸台車に載せられている。

(写真:大上 祐史)
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