東京都江戸川区を流れる中川。首都高速道路会社が2019年度の完成を目指す小松川ジャンクション(JCT)の工事で、中川の左岸堤防をまたぐ支間長86mの桁を一夜で架設、閉合した。

 堤防上では橋脚の新設どころか、既設橋脚の補強も難しい。4月21日夜から22日未明にかけての架設工事は、堤防に触れることなく実施した。架設の一部始終を動画で紹介する。

一夜の架設工事を150倍速で再生する。施工現場の南側から撮影した。中央が中川左岸堤防。起重機船の喫水の変化に注目だ。施工はIHIインフラシステム・大成建設JV(動画:大村 拓也)

 1径間を6つのブロックに分割したうち、3ブロックは事前に架設済み。当日は2台のクレーンを使って残りの3ブロックを架設し、桁を閉合した。

 1台のクレーンは中川に浮かべた120t吊り起重機船。もう1台は陸上に据えた550t吊りクレーンだ。1つの部材を2台のクレーンで同時に吊る「相吊り」ではないものの、1径間の桁を川側と陸側から同時に架設するのは珍しい。

堤防越しに桁を架設する2台のクレーン(写真:大村 拓也)
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 小松川JCTは、並行して流れる中川と荒川の中堤上を南北に走る首都高中央環状線と、両河川を東西に横断する首都高小松川線とが直角に交わる。立体交差している2つの路線はこれまで相互に行き来できる連結路がなかった。

 首都高のネットワークを強化するため、中央環状線から小松川線の千葉方面に向かうA連結路と、小松川線から中央環状線の埼玉方面に向かうB連結路を新設する。総事業費は約364億円だ。

 4月下旬に架設したのはB連結路の桁だ。5月中旬にもA連結路の桁が起重機船で架設され、小松川JCTのうち河川部の桁が全て架かった。

北側から見た小松川JCTの完成イメージ(資料:首都高速道路会社)
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