(写真:大上 祐史)
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 掘削開始から4年3カ月、難工事だった樽峠(たるとうげ)トンネルが貫通した。静岡県と山梨県の県境に位置する中部横断自動車道(中部横断道)のトンネルだ。

 2018年3月下旬、トンネルの貫通を記念して「中部横断自動車道 樽峠トンネル 貫通記念イベント」が催されたので参加してみた(文中のトンネルと橋梁の名称は全て仮称)。

 中部横断道は、静岡県の新清水ジャンクション(JCT)から山梨県の双葉JCTを経て、長野県の佐久小諸JCTへ至る延長132kmの高速自動車国道。全線開通することで、新東名高速道路と中央自動車道、上信越自動車道が結ばれ、産業や観光の活性化など様々な効果が期待されている。

(資料:国土交通省)
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 新清水JCTから双葉JCTまでの開通状況や開通見通しは以下の通り。

  • 新清水JCT─富沢IC(約20.7km):2018年度開通予定 中日本高速施工区間
  • 富沢IC─南部IC(約6.7km):18年度開通予定 国土交通省施工区間
  • 南部IC─下部温泉早川IC(約13.2km):19年度開通予定 国土交通省施工区間
  • 下部温泉早川IC─六郷IC(約8.4km):18年度開通予定 国土交通省施工区間
  • 六郷IC─増穂IC(約9.3km):開通済み
  • 増穂IC─双葉JCT(約16km):開通済み

 樽峠トンネルを含む新清水JCT─富沢IC間は非常に急峻(きゅうしゅん)な地形で、道路の土工部は約13%、橋梁部は約24%、トンネル部が約63%にもなる。この区間には8本のトンネルを建設している。

(資料:国土交通省)
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 イベントの“会場”となる樽峠トンネルは、静岡市清水区中河内から山梨県南部町福士までを結ぶ。延長は4999mで、国内の道路トンネルとしては19番目の長さとなる。

 事前に応募した人だけが、貫通したばかりの樽峠トンネルを歩ける。応募は先着順だったが、人気のためにほぼ即日で受け付けが終了した。時間を区切って、南の静岡側から約300人が3便のバスに、北の山梨側からも約300人が4便のバスに乗り、それぞれ樽峠トンネルへ向かった。

(写真:大上 祐史)
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 山梨側の樽峠トンネルの坑口。本線トンネルの坑口の横に、事故などで避難する際に使う避難坑の坑口が見える。

(写真:大上 祐史)
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