ドローンを使った測量サービス大手のテラドローン(東京・渋谷)は、水面下の地形を計測できる小型軽量のレーザースキャナーを搭載したドローンを開発した。船や航空機を使う従来の手法に比べて、30~40%程度のコストダウンを見込める。測量会社や建設コンサルタント会社に向けて、2019年5月31日から測量サービスを始めた。

グリーンレーザースキャナーを搭載したドローンで河床を計測する様子。計測できる水深は最大10mで、水の濁りの影響を受ける(写真:テラドローン)
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 開発したドローンは、陸上のレーザー測量に用いる近赤外線よりも波長の短いグリーンレーザーを照射するスキャナーを搭載している。スキャナーには、米国のASTRALiteが2018年に開発した「LiDAR」と呼ぶ小型のグリーンレーザースキャナーを採用。1辺20cm程度の立方体で、重さは5kgと軽い。これまでグリーンレーザーのスキャナーは1台当たり200kg程度と重く、船や航空機に載せて利用するのが一般的だった。

 機体は、中国のDJI製の汎用ドローンだ。テラドローンは20カ国以上に支社を持つので、「様々な国から技術が集まる」(同社事業戦略部の中新健太氏)

 ドローンは、水面から15~20m離れて飛行しながら計測することで、水深10m程度までの地形を3次元の点群データで取得できる。レーザーの照射角度は約15度だ。建設コンサルタント会社の吉田測量設計(盛岡市)、興和(青森県八戸市)と共同で実施した実証試験で、海岸や河川を約1.5ha計測し、性能を確かめた。

青森県の海岸部で実施した実証試験の結果。青色が水面下の地形、赤色は水面を示す。岩手県の河川でも実証試験を実施した(資料:テラドローン)
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