東京製綱インターナショナル(東京・中央)とオリエンタル白石は、腐食しない炭素繊維複合材ケーブル(CFCC)を緊張材に使用した、道路橋用のプレキャストPC(プレストレスト・コンクリート)床版を共同で開発した。オリエンタル白石によると、緊張材や補強材として鋼材を全く使わず、純粋にCFCCだけで造った道路橋用のPC床版は初だ。海岸付近や凍結防止剤散布下における床版での活用を見込む。

CFCCを緊張材に使った「CFCC床版」の概要(資料:オリエンタル白石)
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CFCC床版の供試体製作前。CFCCの緊張材の配置状況(資料:オリエンタル白石)
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 2017年に改定した道路橋示方書の共通編では、耐久性設計の方法の1つに「劣化の影響がないと見なせる材料の使用」が盛り込まれたばかり。オリエンタル白石などは劣化の影響がないと見なせ、弾性係数が高く、供給能力が高い新素材のCFCCに着目。CFCCを使ったPC床版の耐久性や耐荷性などの構造性能に関する試験を終え、実橋へ適用できることを確認した。CFCC床版は一般的なPC床版と比べて、工事費用が上がるものの、取り換え工事の期間を短縮できる。

道路橋示方書の改定内容。耐久性設計のために、耐食性に優れた材料を用いることが盛り込まれた(資料:国土交通省)
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