安藤ハザマと朝日航洋は共同で、レーザースキャナーなどを搭載した車両を走らせて周辺の3次元データを取得するモービル・マッピング・システム(MMS)を改良し、切り土法面など遠方の構造物の3次元計測を効率化する技術を開発した。現地で計測したデータの精度を確保するための補正と検証の作業を、大幅に減らせる。

新技術のイメージ。緑色が有効計測距離内で、赤色がその範囲外。有効計測距離内の構造物であれば、車両を走らせるだけで、所定の精度での測量成果を確保できる。3次元計測に必要な標定点と検証点をわざわざ遠方まで設置しに行く必要がないので、事前測量の手間と時間を省ける(資料:安藤ハザマ)
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 新技術は、あらかじめMMS車両基地などで所定の計測精度を満たす「有効計測距離」を求め、現地では車両を走らせながらその範囲内にある遠方の構造物を計測する仕組み。安藤ハザマの道路工事現場での実証実験などを通じて、国の「i-Construction」の基準を満たす有効計測距離を求めたところ、出来形測量では約200m、起工測量では約350mとなった。

 「いずれも川向かいまで測れる距離なので、多様な計測エリアへの対応が可能だ」(同社)。今後、自社の建設現場などで活用しながら、技術のさらなる改良を進めていく。

安藤ハザマの道路工事の現場で、MMSを用いて切り土法面を計測している様子(写真:安藤ハザマ)
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