三井住友建設は、日本コンピュータシステム(東京・港)と共同で、橋梁の点検業務を効率化するiPad用アプリ「Maplet SM(マプレット エスエム)」を開発した。点検前の準備や点検後の記録といった一連の作業がiPad1台で行える。点検データの継続的な管理と活用も容易になる。

「Maplet SM」を使った橋梁点検の様子(写真:三井住友建設)
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 同社では、これまでに建設した4500を超えるPC(プレストレスト・コンクリート)橋梁について管理者の協力の下、優先順位を設定し、年間約200橋のペースで点検を実施している。

 従来は点検の前に、対象となる橋梁の所在地までの経路を確認し、図面や過去の点検データなどを用意して、人数分の資料を印刷する作業が必要だった。例えば、10橋分の点検の事前準備には、2時間程度かかっていた。

 新たに開発したアプリでは、社内のサーバーなどから、対象となる橋の図面や過去の点検データをダウンロードするだけで事前準備が完了する。10橋分のデータの場合、要する時間は10分程度だ。PDFやJPEGなど一般的な拡張子のデータであれば、ダウンロードできる。橋のデータには緯度と経度を登録しているので、それを基にGoogleマップにリンクして、所在地までの経路を自動で表示する。

 現場では、過去に点検した箇所の図面をタブレット画面で確認し、時系列に表示される点検データと比べながら評価できる。点検結果のメモ取りや写真撮影などもタブレット画面上で行う。ペーパーレスの作業なので、現場での負担が軽減する。

 複数の橋梁を点検する際は、多くの紙の資料を運ぶ必要があり、現地で風に飛ばされる心配があった。その点、開発したアプリを使えば、多くの橋を点検する場合でもタブレットさえあればよいので、運搬が楽になる。

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