建設工事の省力化工法の開発コンサルティングなどを手掛けるEMO(香川県三木町)は、設備機器の製造を得意とするサンエス(広島県福山市)と共同で、鉄筋の上を走行しながら自動で結束をこなすロボット「トモロボ」を開発した。

EMOとサンエスが共同で開発した鉄筋結束ロボット「トモロボ」。写真は実証の様子。鉄筋を配した上を自律走行し、交差部を結ぶ(写真:EMO)
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トモロボの稼働時の様子(動画:EMO)

 結束とは、縦横に組まれた鉄筋の交差部を針金などのワイヤで結ぶ作業。トモロボは、市販の鉄筋結束機を取り付けて電源を入れると、縦筋の上を自律走行しながら、磁気センサーで横筋の位置を検知し、結束機が自動で鉄筋を結ぶ。

 自動作業用ロボットに多く用いられるレーザーセンサーと比べて、直射日光による誤作動を起こしにくいとされる磁気センサーを本体に搭載することで、日差しの強い晴天下でも鉄筋や障害物を正確に検知し、結束を進められる。

 EMOによると、鉄筋工事では結束が現場作業の約4割を占める。結束は長時間にわたって中腰での単純作業が続くため、作業員の肉体的・精神的な負担が大きい。結束を自動化することで、作業員の負担を軽減し、深刻化する担い手不足にも対応する。

鉄筋の結束は中腰での作業が続くため、作業員の負担が大きい(写真:EMO)
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 EMOの試算では、ロボットを導入することで人力での結束箇所数を9割近く削減。例えば、これまで30人で行っていた作業を19人でこなせるようになる。ただし、建物の柱周りなどは人力で結束しなければならない。

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