富士通九州システムズ(福岡市)は、高所作業中の墜落制止用器具の適切な使用状況を、ICTを使ってリアルタイムで管理する「スマート安全帯ソリューション」を開発した。フルハーネス型の墜落制止用器具を使用する際にフックの掛け忘れや掛け漏れなどについて、スマートフォンを携帯させた作業員に警告・危険音で知らせる。建設現場で最も多い「墜落・転落」による死亡災害の低減につなげる。

「スマート安全帯ソリューション」の概要(資料:富士通九州システムズ)
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 フック部分にセンサーが付いている藤井電工(兵庫県加東市)のフルハーネス型の墜落制止用器具を使用。2つのフックの使用状況に応じて、それぞれ以下のセンサーが検知し送信ユニットから作業員が持つスマートフォンへ情報を発信する。構造物に掛けられたことを検知するセンサーA、フックハンガーへのフックの収納状況を検知するセンサーB、安全レバーを握ってフックを外そうとしている場合を検知するセンサーC――の3つだ。

「スマート安全帯ソリューション」は、藤井電工が開発したセンサー付きの墜落制止用器具を利用する(写真:藤井電工)
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センサーの種類と検知内容(資料:富士通九州システムズ)
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 高所作業ではフックが2つとも外れている「無胴綱状態」が最も危険だ。そのため、フックを掛け替えるときは、片方のフックが構造物に必ず付いている状態を維持しなければならない。そこで、開発したソリューションは片方のフックしか構造物に掛かっていない状態で、そのフックを外そうとして安全レバーを握ると、スマートフォンから警告音を強制的に発する仕組みだ。さらにフックを完全に外した「無胴綱状態」になると、より激しい「危険音」を鳴らす。

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