三井住友建設は、3次元レーザースキャナーを用いた橋梁の出来形検測システムを開発した。検測作業の時間が半減する。

張り出し架設工法による橋の3次元点群データ。3次元レーザースキャナーで取得した(資料:三井住友建設)
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3次元点群データから抽出した橋梁断面と出来形の計測値(資料:三井住友建設)
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 スキャナーで取得した点群データを同社が開発したソフトウエアで解析処理する。橋梁の断面形状を自動抽出し、指定した箇所の出来形寸法を自動で検測するとともに、帳票を出力する。抽出した断面形状を3次元のCADデータとして出力することも可能だ。

 出来形検測システムが主に対象とするのは、張り出し架設工法を採用している現場。3次元レーザースキャナーは、同工法で一般的に使用される移動作業車内の型枠と前方足場との間に設置する。計測回数の目安は、区切られていない一室の箱桁橋の場合、1断面につき3、4回を標準としている。

 採用しているスキャナーは、FARO JAPAN(ファロージャパン)製。3次元位置精度は、対象物までの距離が10mに対して2㎜だ。同程度の計測精度があり、専用ソフトに読み込み可能な拡張子ファイルであればどの機種でも使える。

 施工中の橋梁現場に試験的に適用し、施工管理者が検測作業に拘束される延べ時間を従来の作業と比較試算したところ、45分かかる作業が20分に短縮。生産性は2倍に向上することを確認した。

張り出し架設の現場にレーザースキャナーによるシステムを適用した(写真:三井住友建設)
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