東急建設は、東京大学や小川優機製作所(横浜市)など5者と共同で、通行規制を伴わずに供用トンネルの全断面を点検するシステムを使い、実構造物での実験に成功した。内閣府のSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)インフラ維持管理・更新・マネジメント技術で開発している。

東急建設などが開発中の「トンネル全断面点検システム」。共同開発者は東京大学、湘南工科大学、東京理科大学、小川優機製作所(横浜市)、菊池製作所(東京都八王子市)(写真:東急建設)
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 同システムの基盤は、トンネル内を走行する「走行式防護フレーム」と、その上に載せている自由に形状を変えられる「フレキシブルガイドフレーム」だ。

 大きな特長は、コンクリートのひび割れや浮きを自動点検する装置を搭載したフレームが、道路をまたぐ形でトンネル内を走行することだ。一般の車両はフレームの下をくぐり抜ける格好になる。東急建設によると、車両の通行を妨げずに点検する走行型システムのなかでも、浮きを検出する技術は初めてだ。

トンネル全断面点検システムを構成する装置のイメージ(資料:東急建設)
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 片側1車線の一般道トンネル(道路区分3種、4種)が適用対象だ。歩道の有無や幅員に合わせて、走行式防護フレームを幅6.36~9.56mの範囲で調整することが可能だ。事前に現場の条件に合わせたフレームの構成を検討したうえで、点検当日に片側車線を交互に規制しながら、トンネルの坑外で組み立てる。

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