今回は住宅ストック市場における持ち家の耐震工事実施率と省エネ対策化率との関係性が強い住民属性(世帯特性や消費特性、行動特性)のデータを分析した結果を紹介する。

 ここでの関係性とは、住宅・土地統計調査より算出した持ち家の耐震工事実施率(2009年以降に耐震工事を実施した持ち家戸数/持ち家戸数)、省エネ対策化率(持ち家のうち2重サッシまたは複層ガラスが全ての窓か一部の窓にある戸数/持ち家戸数)と、住民属性を示す各種統計との都道府県ランキングの相関係数で判断した。

持ち家の耐震工事実施率および省エネ対策化率の都道府県ランキングと相関性の強い住民属性ランキングの統計調査をマッピングした。調査にはフィールドリサーチセンターの協力を得た(資料:日経ホームビルダー)
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 持ち家の耐震工事実施率の都道府県ランキングをみると、1位は宮城県、2位は福島県、3位は静岡県となった。地方別に見ると北関東、東北、中部・東海、四国が上位を占めた。新設着工戸数のランキングで10位内に入っていた首都圏(4位東京都、6位埼玉県、8位神奈川県、10位千葉県)のエリアが、今回のランキングでは東京都を除いて全て20位以下になっている。

 また、リフォーム市場規模ランキングで上位に入っていた北陸(1位富山県、2位新潟県、3位福井県、4位石川県)も今回のランキングでは、全て10位以下となった。新設着工戸数やリフォーム市場が活況である地域と持ち家の耐震工事を積極的に実施している地域とは必ずしも一致しないようだ。

 省エネ対策化率のランキングに目を転じると、1位北海道、2位青森県、3位秋田県となった。上位の多くを北海道・東北地方が占めており、こちらも新設着工戸数やリフォーム市場規模とは異なった傾向となっていた。

持ち家の耐震工事実施率の都道府県ランキング。住宅・土地統計調査を基に算出した。2009年以降に持ち家のうち、耐震工事を実施した持ち家戸数を持ち家戸数で除した割合(資料:日経ホームビルダー)
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省エネ対策化率の都道府県ランキング。住宅・土地統計調査を基に算出した。持ち家のうち、2重サッシまたは複層ガラスが全ての窓または一部の窓にある戸数を持ち家戸数で除した割合(資料:日経ホームビルダー)
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