生まれたときからインターネットが身近にある世代を「デジタルネイティブ」と呼ぶことが一般化してきました。おおむね「1990年以降生まれ」をそう呼ぶようです。一方、今回の特集の中心になっているのは就職氷河期に社会に出始めた、いわゆるロストジェネレーション(ロスジェネ)。1970年~1982年ごろに生まれた世代がそう呼ばれています。彼らがインターネットを使うようになったのは小学生から中学生の頃。仕事や勉強ではなく、「遊び」の延長としてインターネットに触れ始めた彼らの世代は、「ニアリー・デジタルネイティブ」と呼んでよいでしょう。ミュージシャンのDAIGOさん風に略すと、「NDN」でしょうか。

 前置きが長くなりましたが、日経アーキテクチュア2019年7月25日号の特集は、「ポスト平成の旗手たち(後編) 際立つ個をつなげ、チームで輝く!」です。

(写真 左上:山田 愼二、左下:日経アーキテクチュア、右上:生田 将人、右下:松浦 隆幸)
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[特集_目次]

 特集の企画意図については、前回の本欄(当事者は聞きたくない? でもあえて「若手論」)で書きましたので、今回は特集以外も含めて「デジタル技術の進化と活用」について、注目記事を拾ってみます。

 まず、特集では竹中工務店東京本店設計部花岡グループの記事(建て主の琴線に触れる設計提案 高付加価値で進化する作品主義)が、コンピュテーショナルデザインの最先端の動きを伝えています。

(人物写真:山田 愼二)

 「トピックス」では、兄弟誌「日経コンストラクション」による3Dプリンター施工に関する海外特派記事(建設3Dプリンター)を再構成して転載しました。

(左 写真:仏エクストリー、右 写真・資料:日経コンストラクション)

 「News技術」では、建設現場でのAR(拡張現実)の活用(重機の配置がARで一目瞭然)や、3Dスキャンの高機能化(片手で持ち歩くだけで空間を3D化)の記事を掲載しています。

(左 資料:戸田建設、右 写真:ライカジオシステムズ)

 正確な数字は調べていませんが、私が編集長に就任した3年前に比べて、デジタル技術に関する記事のウエートが増していることは明らかです。いまだにイラストをサインペンとカラーマーカーで描いている私(1960年代後半生まれ、バブル世代)は明らかに「非デジタルネイティブ」ですが、デジタルが決して嫌いなわけではなく、内心は「もっとデジタルを使いこなしたい」「簡単に使えるようになればガンガン使えるはず」と思っている「ネクスト・デジタルジェネレーション」です。DAIGOさん風に略すと、「NDG」。自分で書いていてなんですが、このレッテル貼りはちょっとかっこいいのでは? 同世代の方、いかがでしょう。

 ちなみに、今号の巻末コラム「建築日和」では、そんなNDGの私が3Dスキャンについてイラストを描いています。ここにも載せておきますので、ご笑覧ください。

(イラスト:宮沢 洋)
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出典:日経アーキテクチュア、2019年7月25日号
記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。