日経アーキテクチュア2019年6月27日号の特集のメインタイトルは、「AIで『爆速建築』」です。滅多にないことですが、特集チームが提案してきたタイトルに一発でOKを出しました。

 ポイントは「爆速」という引っ掛かりのある言葉と、文字数の少なさ。そしてもちろん、この短い文言の中で、特集の注目ポイントが明快に伝わるということです。

(左・資料:竹中工務店 中・写真:フジタ 右・資料:日本システムウエア)
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 特集の前書きを引用します。

 「人工知能(AI)が、建築の設計や施工、維持管理を高速化し始めている。人手のかかる単純作業をコンピューターが『爆速』でこなしてくれれば、浮いた時間を人間にしかできない創造的な仕事や、ワークライフバランスの向上に充てることができる。AIをうまく使いこなせば、建築はまだまだ進化できるはずだ」

 実は、AIそのものを深掘りする特集は今回が初めてです。

 「AIと建築」というと、「建築設計者の創造力にAIがいつ取って変わるのか?」といったSF的な内容を思い浮かべがちです。今回の特集はそうではなく、AIの「速さ」に着目し、いかに建築実務者の「良き相棒」として協働するか(あるいは使い倒すか)を最新の事例に学びます。

 そうはいってもAIなんて近未来の話でしょ?と思われた方。本誌がつかんだだけでも、これだけの動きがあるということを見れば、そのリアリティーが分かっていただけるのではないでしょうか。

(資料:取材を基に日経アーキテクチュアが作成)

 上の「建設分野におけるAIの活用事例マップ」は、取材で得た情報や報道発表資料、論文などを基に本誌が作成したものです。特集ではここに掲載した取り組みの多くを取材しています。この網羅性は、他では見ることができないものと言ってよいでしょう。

[特集_目次]